AXISのvol.140号の表紙と巻頭のインタビューが中村勇吾さんでした。AXISは建築やプロダクトが中心の雑誌なので、ウェブのデザイナーが表紙を飾る事って凄いんじゃないかと。近いところで岩井俊雄さんが表紙を飾っていた事もあったけど、テノリオンはプロダクトっぽいし。中村勇吾さん自身、インタビューの中でウェブデザイナーというよりはインターフェイスデザイナーかアニメーション作家の方が心情にピッタリと言われてましたが。
今号のAXISはまだちゃんと読んでませんが、MITやデジタルパブリックアートプロジェクトなどのプロジェクトレポートやプロダクトデザインのドキュメンタリー映画「Objectified」の監督のインタビュー、未来技術報告では、iPhoneアプリの徳井さんの記事など、結構読み応えありそうでした。
ただ、個人的にはp102にPhoto by Ryuichi Maruo ってのが一番テンションあがったんですが…。
村上春樹さんの1Q84を読みました。読み終えてからちょっとたってしまいましたが…。
エルサレム賞のスピーチがあったり、でも手に取ったのは、たまたま待ち合わせで時間が空いて本屋にふらっと立ち寄ったらあったからなんですが、読み出すと二人の主人公が交互にストーリーを展開していって先が先がと気になって読んでました。結構エロティックな表現が多かったり、宗教的なテーマも入ってきたり、村上春樹さんの作品が好きな人ならハマるだろうし、売れてるから読んでみた人とかの中にもは苦手な人もいたのかなぁとかいらん事も考えてしまいました。
村上春樹さんの作品「アンダーグランド」や「約束された場所で」は地下鉄サリン事件の被害者やオウム心理教の信者を取材して本にまとめたもので、その取材の経験もこの作品に反映されているようです。
以下のインタビュー記事も興味深かったです。
tags:本
メイキング・オブ・ピクサーを読んで、ジョブズやアップルの逸話はところどころ話に聞いたりもしていたんですが、まとめて読んでみたいなぁと思って、スティーブ・ジョブズの流儀を手に取ってみました。読みはじめたのは結構前だったのですが、今日の帰りの電車で読み終えた。
半年
本書はアップルにまつわる多くの人が登場します。アップルでジョブズと働く事はどういう事なのかというのがよくわかる本でした。製品のこだわりやマーケティングの話もでてきます。個人的にはアップルで9年間働いたフロッグデザインのラフラツの話が興味深かったです。ラフラツのチームはスクロールバーをジョブスが納得するまで改良するのに半年かかったそうです。OSXが生まれる頃の話はジョブスが復帰した直後ということもあり、色々おもしろかったです。
事業とは
訳者あとがきに
事業とはメッセージである。
とあるのですが、アップルはソフトもハードもネットストアも全てをコントロールして、すぐれたデザインを追求し、マーケティングにも才能を発揮し、なによりも使い勝手と互換性が全てをコントロールすることで実現できている垂直統合型の企業という事がよくわかります。(ジョブズが去ってそれが実現できなかった時期もあるようですが…)
考え抜かれたシンプルさ
アップルのデザインの特徴の1つに、贅沢なまでのシンプルさがあります。
「スティーブのやり方がほかのみんなとちがうのは、最も重要な決定は何をするかではなく何をしないかを決めることだ、と信じていた点だ」スカリーはそう語る。
前テレビで電気屋さんで家電が種類が多過ぎて買えないと言っていた芸能人さんがいたんですが、彼女は唯一ひとりで買い物して買えたものがiPodだったそうです。僕はその時それって凄い事だなぁと思いました。
「接続。ウィーーーン。終了」
これは『フォーチュン』誌にジョブズがiPodの使いやすさを説明した短い言葉。もうなんて言うかこんなこと言ってみたい。
そういえばメイキング・オブ・ピクサーの中にも出てくる「現実歪曲空間(リアリティ・ディストーン・フィールド)」も出てきますよ。
リビングワールドの西村さんの『自分の仕事をつくる』が今年の2月に文庫版としてでてたみたいで、あ、文庫になってでてるぐらいの感覚で本屋では見かけていたのですが、文庫版にはオリジナルの『自分の仕事をつくる』に10年後のインタビューとしてスターネットの馬場さんとルヴァンの甲田さんにインタビューしたテキスト、さらに、文庫版のあとがきがプラスアルファで掲載されています。(ってのを先日ダイスケに教えてもらいました。)
特にルヴァンの甲田さんの話はまたよかった。機会があれば一度行ってみたいパン屋さん。
「自分の仕事をつくる」というタイトルには、他人事ではないこと、他人の人には肩代わりできないこと、任せたくないこと、ほかでもない「自分の仕事」をしよう!という願いが強く含まれている。実際、自分もそうしたいと思っているし、分かれ道に差し掛かった時は、より「自分の仕事」感のある方へ足を進めてきた。
(文庫版あとがきより)
前回読んでからしばらくたっているので、もう一回読みなおしてみようかなと。
吉岡徳仁さんの「みえないかたち」。2008年末から2009年のあたまにかけて、セカンド・ネイチャーという展覧会もディレクションされてましたが、そのセカンド・ネイチャーの話も少し出てきます。作品の美しい写真と吉岡さんの控えめな、でもとても丁寧な言葉で綴られてます。文字量がそこまで多くないためか、各方面の引用文が多く掲載されてますが、個人的にはあまり必要ない気がしたので、飛ばして読んでしまいました。
吉岡さんはとてもユニークなデザイナーでその独特な考え方を以下のテキストからも感じました。
ある作品の新しさ、斬新さは、かたちではなく、その切り口に宿ります。ですから自分にとって重要なのは、かたちではなく、あくまでも切り口なのです。
以下は、デザインと料理を関連づけ、自らのデザインを日本料理にたとえて説明されてました。
デザインの場合、普通はスケッチからはじまって、かたちができて、デザインができて完成です。でも、ぼくの場合は、日本料理と一緒で、素材の仕込みからはじまっています。実際のデザイン作業の前に、すでにひと手間もふた手間もかけているわけです。もっと言ってしまえば、見映えを良くするための最後の仕上げではなく、ずっと手前の仕込みのプロセスのほうにこそ、ぼくは仕事の醍醐味も満足感も感じます。
セカンド・ネイチャー展、見に行かなかったのですが、行くべきだったと少し後悔してます。
ブログを書くようになってから本当に少しずつですが、本を読むようになってきた。特に移動中の電車の中とか、どこかの喫茶店とか、隔離された空間でないと読めないです。自宅ではほとんど読まない(読めない)。なので、本を読みたい時は電車通勤をしたりもしてます。
松岡正剛さんといえば、なんと言っても千夜千冊でしょう。恩師はなにか本を読みたいなぁと思った時に、ここから本を選んだりするとか言ってたなぁ。僕は松岡正剛さんの文章がうまく読めなくて、知ってる本だとか作家だとかはかすかに理解できた程度で、なんというか前提知識がある程度ないとついていけないような気がしてました。正剛さんの著書も昔読んでみようと思って、手に取ったけど、途中で止まってしまってた。ただ、千夜千冊での松岡正剛の千夜千冊・番外 退院報告と見舞御礼はものすごく印象に残ってます。
「多読術」は、松岡正剛さんの生い立ちから、読書の方法、編集すること、仲間と分かち合うことなんかを紹介してくれてます(他にも色々あった気もしますが、僕が引っかかった部分がということかな)。筑摩書房の担当編集者の高田さんという方が聞き出し役となってくれたおかげで「こういうことですか?」みたいな感じで噛み砕いてくれる形式が、僕はすごく読みやすかったです。
生い立ちの頃の話だとか、工作舎を作った時の話だとか僕はそういう話が好きみたいです。
三割五分
わかったふりをして読むより、完封されたり脱帽したりするのが、まわりまわって読書力をつけていくことになる。だいたいプロ野球の最高バッターだって三割五分くらいの打率でしょう。まったく打てない相手もいる。
この考え方は面白いなぁと思いました。途中で止まってしまう本って結構あって、それは僕がただ怠け者なだけかもしれませんが、読めるタイミングとかってうまくぴたっと来る本とそうでない本があるなぁと。ずっと読めなった本もあるタイミングで読めたりすることもあるから、打率かぁとなんか妙になっとくしてしまった。
目次を熟読する
これはぼくが「目次読書法」を名付けているものですが、目次を見て、ごくごくおおざっぱでいいから、その本の内容を想像するというのが大事なんですね。(中略)
そうすると、目次に出てきたキーワードから想像したことと、その本の言葉の並びぐあいとの相違が、たちまち見えてきます。
目次をちゃんと読むというのは、いろんな人がその重要性を言われてますね。ついつい漠然と見てしまうなぁ。
読書テイスト
明瞭に「読書というのは平均的なことをするわけではない」と、強く思うことです。それにはいつも「自分の読中感覚」をできるだけ多様にイメージすることです。
(中略)
多くの人がすでにやれていることがあります。それは通学電車や通勤電車で揺られながら本を読むと、けっこう集中できるということです。また喫茶店に入って熱い珈琲や紅茶を頼んで、文庫本などを読み始めると、そこへ珈琲や紅茶が運ばれてくると、スプーンをとって角砂糖を入れる手つきをしているあいだにも、けっこう本が読めている。
(中略)
ただみなさんは、そういう読み方を強く意識していないだけで、それをもっと活用すればいいんです。ぼくのばあいは、たとえば明治の小説を読む時はゼッタイに渋茶と塩煎餅を用意する(笑)。
(中略)
けっこう服装を変えたりもしますね。集中多読のときは服装も変えた。ラフなセーターでニーチェを読むのと、ワイシャツにベルトをしてニーチェを読むのとでは、ちがうんです(笑)
(中略) どういう「ながら読書」をするかを、むしろマスターしてほしいと思う。
結構喫茶店でしか本が読めないとか、それはそれでありなのかな。通勤電車とか喫茶店以外に、もっと読むスタイルをいろいろ発見したいです。
掩巻と慎独
松岡正剛さんが影響をうけた読書法として、江戸の私塾の読書法、掩巻と慎独というのがあるそうです。 掩巻は書物を少し読み進んだら、本をいったん閉じて、アタマの中で内容を追想してトレースするもので、慎独は読んだ内容を必ず他人に提供せよというものだそうです。
前、メイキング・オブ・ピクサーを読み終えた後、隣の会社の岩井さんが3DCGを趣味でやられてて、きっと面白いと思うから読んでくださいと貸したら見事にハマってくれて、廊下でいろいろピクサーの話をしてしまいました。僕は岩井さんほどCGの技術的な部分で詳しくないので、本の中に出てくる人が、いろんな技術の名前になってるんだよみたいな話とか興味深く教えてもらったのですが、一冊の本の内容を共有してあーだこーだ言うのって楽しいなぁと思いました。ただ、本て結構読むのに時間がかかるし、三割五分じゃないけど、ハマんない時もあるから、その辺がむずかしいなぁと。
人に本を薦めてもらう
もしなかなか出会えないと感じているのなら、誰かのおススメに従ってみることでしょうね。自分よりも深くて大きそうな人の推薦です。「あの本は君に合うかもしれない、読むといいよ」と薦められた一冊を読むのは、やっぱりきっかけになる。その一冊のなかから、ずいぶんたくさんのものに出会える。ただし、できるだけ自分が尊敬しているか、気がかりな先輩に選んでもらうといい。
新刊メモを書かれている先輩の日記から経由して、アマゾンで本を買うことも結構あります。たまに外れることもあるのですが、僕より確実に本を読んでるし、興味の範囲が似てるから気になる本がよく載ってる。あとは、結構お気に入りの本屋の棚とかも重要だよなぁとか。本との出会いって一期一会ですものね。
ブッククラブ
たとえば、日本では取次店と再販制度の強さのために、欧米にはたくさんあるのもかかわらず、日本にはほとんど発達していないものがあります。それは「ブッククラブ」です。
日本にはこども向けに絵本や童話のブッククラブは少しあるそうなんですが、一般向けはまだ活躍してないそうです。そもそもブッククラブというものが、どういったことをするのかも読んでていまいちピンとこなかったので、もう少し調べたいと思います。本を贈りあう文化が足りないことも松岡正剛さんはちょっと不幸だと言われていました。
結局のところ、読書は好きに読んだらいいじゃないかなということですかね。勉強という意味で読むほんとかは結構苦しみながら読むこともありますが、基本読んでてハマって楽しいってのを大切にしたいなぁと思いました。また誰かにおススメの本を教えてもらおう。
tags:本
アイデア334号を買いました。表紙はよつばと!です。!がいい感じ。
特集は漫画・アニメ・ライトノベル文化のデザイン〈前編〉で、なんだか不思議なんですが、本の装丁って結構いろんなところで取り上げられるのに、漫画の装丁ってあまり知らなかった。祖父江慎さんの『伝染るんです。』とかそれぐらいを本の装丁の特集で見たぐらいで…。なので、そんな意味でも、昔読んでた漫画、魚喃キリコと南伸坊、大友克洋のAKIRAとVeiaとか、全然知らなくて楽しかった。
これも巻頭の特集で知ったのですが、よつばと!という漫画は有限会社よつばスタジオという会社で作ってて、漫画家のあずまきよひこさんの他に、会社の代表をつとめている里見英樹さんという方が企画制作・編集・文章・デザインなどをされているということを知って、へぇ〜って、なんだか妙に納得してしまった。漫画を読んでて、この漫画家さん、細かいところまでよく調べて描いてるなぁとか、設定とかグッズとか、よくここまでできるなぁと思っていたのですが、デザインもされている里見さんという方がその辺はまわしていたんですかね。そのへんは里見英樹さんのインタビューで読むことができます。































































